僕の血は、鉄の味がする

好きな漫画やアニメなどについて、つらつらと綴っていきます

ネムルバカ

どうもこんにちは。お久しぶりですのすけです。

要望なくても、安くて良い漫画を皆様にお届けする企画の第二弾

 

今日の漫画は、これ。石黒正数『ネムルバカ』

¥108 (BOOKOFF価格)

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モラトリアムの先輩後輩女子大生2人が、相部屋で寮生活しながら

ぐーたらな日々の中で、お互いの存在の大切さに気付いていく…

って感じの、でも基本的には大学生の底辺生活が繰り広げられますf:id:nossske:20161209174006j:plain

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(海老の身のない、天かすだけで作った天丼…)


バンドやってて語り口もロックな割に、常識的な面もある「先輩」鯨井ルカと

ツッコミ役にみえて、どこか天然な面もある「後輩」入巣柚実

基本は大したことないドラマが展開していくf:id:nossske:20161209174148j:plain

「入巣柚実の成績表とかけましてぇ 干した布団と解きます」

「その心は?」 「フカフカ(不可不可)です」「上手いっ」


まぁ、先輩と後輩のやりとりは味があって面白いんだけど

そこまで大きな物語にはならない

将来についての悶々とした悩みなども挟みつつ

 

一見108円らしい、抑揚のない物語になるんだけど

終盤以降、バンドやってた先輩がふとした事からデビューする事になり

寮を出て一人暮らしすることになるf:id:nossske:20161209174242j:plainf:id:nossske:20161209174339j:plain

 

離ればなれになっていく二人の心(別に付き合ってたとかじゃないんだけど)

徐々にビッグスターになっていく先輩を見ながら、どこか寂しさを感じていた後輩入巣

そんな中で、ある日届いたライブのチケット

ライブに行った入巣が見たのは―――…

 

今は有名な『それでも町は廻っている』の作者の、連載初期に書いた一冊完結の物語

ぱっと読んだ印象だと、大学生らしい自由さと底辺さを「あ~あるある」って感じるお話なんだけど

終盤の物語から、お互いをどれだけ大切に思ってたのかが垣間見えるという

絵柄からは想像できない深いテーマが描かれています

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別の短編を買った時に、この最後のコマが載っていて気になったのが始め

100円台で買える割に、漫画好きな人には「なんかとっておきたい」と思わせるような

不思議な味わいのある漫画です

主人公達の住んでいる寮が『冴羽(女子)寮』って名前だったり

各話のタイトルが『ネムルバカ』→『バカショージキ』→『ジキューセン』と二文字しりとりになってたりと

色々と遊び心が多いのが面白い

 

いやぁ~、面白い漫画は探せばまだまだあるんですよ、ホントにマジで!

流行りの漫画だけじゃない、自分だけの「お気に入り」を探してみませんか?

 

以上、のすけがお送りしました